こども達は何を記憶して大人になるのか

朝のおひさま保育園・・・。機嫌よく登園してくる人、"朝の別れ"で少々ぐずってる人・・・。少しずつ増えてくるこども達を受け入れながら、その日のこども達の気分、状況に合わせて「どれが見たい?」「何読もうか?」と亜希さんの絵本タイム。見ている人、見ていない人、虫カゴ越しに見る人、すぐに部屋に入り、積み木や折り紙をしている人。この自由な空間からおひさま保育の朝がはじまります。

 ある日の朝、いつもの光景のはずがなんか違います。みーんなそこにいるのです。リュックをしょったままそこにいる人もいるし、立ったままじーっと見てる人も・・・。わんわんさんから大きい人たちまで・・・。その視線の先には"フェリクス・ホフマン 絵/瀬田貞二 訳"のグリム童話「おおかみと七ひきの子やぎ」が。納得しました。

 フェリクス・ホフマンの画力のすごさ。私も大好きな絵本だし、年に数回は年長さんでも読んで楽しんでいます。50年以上も読み継がれている心を動かす本物の絵本です。おひさまっこは本物を知っています。


 先日、脚本、長田育恵「神舞の庭」を観ました。宮崎の山間部を舞台に、神楽を引き継ぐ中崎家の一夜の話・・・。2年前にも見たお芝居でしたが、今回の演出は数年前におひさまに来園された、立山ひろみさん。(昨年来園こんにゃく座の歌芝居も演出作品あり)同じ脚本が立山さんの演出で全く違うものに生まれ変わり、2年前とはまた違う感情がわいてきました。


 大切なものは何なのか。変わらないもの。変わっていくもの。受け継がれていくもの。そうでないもの。


 役者さんの言葉を通じて身体の深ーいところに染みていきました。

 私の仕事は何なのか?目の前にいるこども達に本物の絵本や話、本物の自然を伝える仕事?!・・・。そこから何をどう伝えるのか。


 こども達は何を記憶して大人になるのか。


 お散歩先の畦道の足の裏から伝わるゴツゴツ感、朝ツユの草むらを歩いて靴の中に伝わる冷たさ。ススキを採りながら手を切った瞬間の違和感。木登りしながら感じる木の硬さ、やわらかさ。園庭の石をはぐって出てくるダンゴ虫・・・その土の匂いと冷たさ・・・。


 そう考えている1分1秒もこども達が成長しています。やっぱりこどもと共に「今」を楽しみます!!



2020年11月のおもな予定です。

変更になることもあります。

おひさま保育園2020(R02)年11月のおもな予定

月/日(曜日) 行事 内容

11/ 2(金)   おひさま応援隊話し合い 19:00~

11/ 6(金)   お弁当の日 いつもお弁当ありがとうございます。

11/ 7(土)   職員園内研修 学びは大事。

11/14(土)  わかば講演会 職員研修の一環です。

11/17(火)  理事会 npo法人おひさまとまんさくの理事会です。

11/27(金)  お弁当の日 バスで蓮ヶ池へ。

11/28(土)  うたう会 10:00~参加自由です。歌ってすてき。



保護者懇談会

 12月20日(日)は、年間予定では「もちつき大会」なのですが、この日、こども達は園庭で、父さん母さん達で保護者懇談会はできないものか・・・と考えています。

 それぞれのクラスの今。お泊りをした年長さん。山を登った年長さんの話。こども達の今をみんなで共有できたらと思います。

 計画をしていきますので、この日、予定通りおひさまの1日でお願いします。


 そして本来ならば今年11月8日は、おひさま20周年を祝して"劇団風の子九州"さんの「このゆびとーまれ!!」を地域やたくさんの人達と観劇する予定でした。

 この楽しみは1年間持ち越して変わらぬ大事な事をこども達と共有し1年後観て「楽しい!!面白い!!よかった!!」と思える1年にしないといけないですね。

おひさま保育園

宮崎市佐土原町のおひさま保育園です。 預かるのではなく、育てる保育を! 子育てではなく、「個」育てを! 一人一人違う。そんな子どもたちの個性を大事に、その子らしく育つサポートをする保育園です。

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